NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で、両替商と結婚したヒロインが、新撰組土方歳三からお金を融通するよう迫られた時に発した言葉です。
刀とは
刀は、人間を力で支配し、上下のタテ世界 (世間) に閉じ込める道具。身分 (地位) やお金 (経済)・核 (原子力) など様々な姿に化けながら、私たちの自由と平等を奪いとり、服従を強います。
親鸞が出あった世界
〈 雑行を棄てて本願に帰す 〉――親鸞は二九歳の時、二〇年間修行に励んだ比叡山を下りて、法然上人のもとに身を寄せました。そこで出あったのは、世間とは真逆のヨコ世界(浄土)。刀を棄て、かつ刀に屈しない人々。一人ひとりが信用され、尊びあえる関係だったのでしょう。
共鳴・渇望
この夏、全国各地で多くの老若男女が立ち上がりました。これは、そんな世界への共鳴・渇望。私たちが築く世界の迷いに目覚め、真実の世界に呼び帰された行動といえます。
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刀と真逆な世界が開かれています。世界に待たれています。 合掌
仏暦2398(国際暦2015)年 自坊報恩講を前に