扣くから鐘は鳴る

ネット伝道ウェブサイト「指月精舎の鐘」開設

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、寺院関連の行事は縮小・中止などが続いている。時間に余裕ができ、かねてより懸案だったインターネットを利用した伝道ウェブサイトを開設するに至った。

名称は「指月精舎の鐘」とした。「指月」は当院の山号、名の由来である「指月のたとえ」(※)の課題を掘り下げていくつもりだ。

だから、仏教に関する知識や教養を伝えること (解学) よりも、現代における様々な出来事を通して、仏教は何を問いかけているのか、現実の暮らしに生きてはたらく教えの音色を響かせること (行学) にこだわった内容展開を意識している。 

純粋性・本来性に立ち帰る

また、お寺を前面に出さなかったのは、今日のお寺を取り巻く環境が世俗化・形式化していることを重く受け止めているから。まずは、お釈迦さまの時代に多くの人々が道を求めた「祇園精舎」のような純粋性・本来性に立ち帰りたい。その上で、記事や作品のラインナップを少しずつ増やしていければと思っている。

皆さまのご理解とご支援を賜り、充実したサイトになるようお育ていただきたい。

洪鐘響くといえども  必ず扣(たた)くを待ちてまさに鳴る         善導「観経疏」

※ウェブサイトの「お寺の掲示板」画面に掲載した「指月のたとえ」スライドをご参照下さい。

[真宗大谷派指月山西誓寺寺報「ルート8」226号から一部編集して転載]

■「あの鐘を鳴らすのはあなた」■

ウェブサイトのタイトル動画は「あの鐘を鳴らすのはあなた」(作詞:阿久悠)を本歌取りして作成しました。この昭和の名曲から歌詞を抜粋します。

あなたに逢えてよかった。あなたには希望の匂いがする。…

町は今       眠りの中 … 

人はみな    悩みの中 …          

町は今          砂漠の中…

人はみな       孤独の…

あの鐘を鳴らすのはあなた                    

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