報恩講という伝統
宮城顗師の言葉。逆に過去によって今を決めるのが因習。伝統と因習の違いをはっきりさせておきたい。本来伝統行事は、これまでと同じことをただ繰り返す退屈で型ぐるしいものではなく、柔軟で変化に富んだ新鮮なものなのだ。
最近、自転車(クロスバイク)に乗り始めた。足腰を鍛える目的だったが、首や腕、背筋などが疲れることに驚いた。普段頑張って生きていると意識している自分を譬えてみれば動かしている足腰部分か。でも生きている事実は自分の意識を超えて多くの支えによって成り立っている。そんな自分に出あい直す伝統が報恩講。
[真宗大谷派西誓寺寺報「ルート8」261号から転載]
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